第3回 死

お久しぶりになりました。

最近仕事がかなり忙しく余裕のない生活を送っておりまして…。

研修や実家への帰省の用意をしているとあれよあれよと言う間に7月も末になりました。

 

今回話題にあげたいのはきっと施設には切っても切れない話題である

「死」についてお話しさせて欲しいです。

 

 

うちの施設には長老と呼ばれる人がいました。

それは年齢的なことも勿論なのですが、大変博識な方で色んな日常の些細なことを教えてくださる大変勉強になるお方でした。

その方が特変で今朝亡くなれまして早番だった私が施設に行くともうお亡くなりになっておられました。

 

それにあたり僕は朝のミーティング後の出棺のお手伝いに当たらせていただいたのですが、上司に泣いてはいけないよと何度も言われておりましたが、涙が止まらなかったです。

一昨日の夜勤の際は元気でした、身体に痛みがひどい為介助時は痛いと何度と訴えかけてはいましたが、いつも介助後はありがとうと言ってくださっていて、現に明けの日も最後に僕が入った際

ありがとうございます、お疲れ様ですとおっしゃってくださってました。

 

うちの施設では大柄な方で、女性の介護職では押し潰されそうになることもある為僕はよく入っていたのですが、施設を出る際の移乗の時抱えさせていただきましたが…軽いんですよ。

今までと想像がつかないほど軽くて、そして何より身体がひんやりしてるのに触れて一気に怖くなりました。

 

 

介護職で施設

となると日常的にあり得るのが人の死です、施設では

 

心苦しいですが死に慣れていくしかないです

 

と何度も言われておりましたが、きっと僕は慣れることができないと思います。

 

 

あの温もりが

あの声が

あの笑顔が

 

一瞬で無くなるのが死というものです。

漠然としてわかりにくいものが目に見えた時人は恐怖と悲しみに襲わるものだとおもいます。

 

 

上司に泣かないで、貴方が最後にした介助はその人の幸せに、最後に寄り添えてたのなら胸を張りなさいと言われました。

 

でも、胸なんて張れないです。

手を抜いたわけでもない、無理矢理したこともない。

それでも今お昼休憩で思うのはもっといい方法が、もっといい介助が、もっといい声かけがあったんじゃないか?と思ってしまいます。

 

 

そして今僕は思います。

施設の全員が死に慣れたとしても、僕は死に慣れないままでいようと思います。

いつまでも泣ける職員でいたいと思います。

 

その人に、ご家族に、親戚に。

月並みですが心を寄り添わせたいのです。

その人が教えてくれたこと、その人から学んだこと、胸に留めて一歩ずつ進んでいかないと、その人に申し訳ないと思えるような介護士になるのが今の僕の目標になりました。

 

つきまとう恐怖に、死に慣れた時きっと僕は僕らしくなくなると思うから。

 

 

第三回は少し風変わりではありますが死についてお話しさせていただきました。

ありがとうございました。